がけ条例/なにそれおいしいの?シリーズ
「2mや3mを超える,硬岩盤以外の土質で,30度を超える傾斜のある土地」を,不動産用語で「崖(がけ)」と言います(不動産用語じゃなくても崖って言いそうな気がしますが).
敷地が崖に面している場合,一定の高さを超える崖の上や崖の下に建築物をつくるときには制限がかかります.この条例を「がけ条例」と言います.
都道府県によって細かい内容が違いますが,多くは
- がけから○m離れたところに建てる(がけギリギリに建築物をつくってはならない)
- ○m以上の擁壁をつくる(安全上支障のないような擁壁をつくる必要がある)
といった制限がかかります.
擁壁は,場合によってはつくるために何百万円も費用がかかります.災害などで壊れた場合にも,修繕の責任は土地の持ち主にあります.宮本は600万円かかった擁壁を知っているとか.
おいしいかおいしくないかで言うと…あまりおいしくないんじゃないでしょうか.
活用できる面積が小さくなることや擁壁の費用などのため,売主のためにも買主のためにもしっかりとした調査が必要なのが「がけ地」です.