建てたあとの保証は大手が有利?
これは先に結論を言ってしまいましょう.
大手のハウスメーカーも,中小規模の工務店も,同じ保証が受けられます.
株式会社日本住宅保証検査機構という機関が提供する「住宅かし保険」では,構造耐力性能または防水性能における瑕疵(かし)が保険の対象となります.
耐震強度が基準を満たしていないなど,構造上必要な主要な部分と、雨漏りや床下浸水など雨水の浸入を防止する部分に欠陥があった場合には,家を建ててくれた事業者に修繕をお願いできます.
これは消費者を守る制度ですが,「フローリングの隙間が開いた」「壁の木材が割れて壁紙が裂けた」などの軽微な不具合には対処できません.木材が割れるのは軽微じゃない!と思うかもしれませんが,軽微なのです….「木材は水分を吸収・放出する働きがあるので,フローリングや壁にクラック(ひび)が入ることがありますよ」と,事業者は必ず言うはずです.というかきちんとそれを言う事業者を選んでください.
そんなこと言ったって,建ててすぐに壁が割れたら悲しいですよね.大手・中小関わらず多くの住宅会社では,引き渡し後2年程度の無料保証期間を設けています.壁紙の剥がれや建具の建て付け,目地のひび割れ,換気扇の動きや排水管の割れなど…もし不具合が出ていれば,しっかり修繕してもらいましょう.