結論出します! 一生賃貸or自己所有 自己所有編
「賃貸」か「持ち家」か.これもまた,よく問われるテーマです.
それぞれのメリットやデメリットを見ることで,自分にはどちらが向いているか考える一助としてください.
【自己所有のメリット】
持ち家のオーナーは自分であることが,何よりのメリットです.「地震対策のために家具を金具で壁に固定したい」「壁に時計や絵画を飾りたい」といったときにも大家さんに許可をとる必要はありませんし,子どもが生まれた・もしくは独立したなどで家族構成が変わったときに間取りを変更するなどのリフォームをすることも自由です.
また持ち家は資産であり,子どもに相続させる・売却する・賃貸に出すなどが可能です.一戸建ての場合,建物の価値は築20年ほどでほぼゼロになってしまいますが,それでも土地は残ります.
家を買うときには,多くの人がローンを組むことになるでしょうが,ローンを組む際に団体信用生命保険(団信)に加入することができます(健康状態によります).団信とはローン契約者が死亡した場合に住宅ローンの残債が完済される保険です.残された家族に経済的負担がかからず,家に住み続けられることは大きな安心です.
【自己所有のデメリット】
物件が自分のものであることはメリットの一つですが,裏返して考えると,自分のものであるが故に,物件にかかる費用は全て自己負担です.災害に遭って家が傷んだときや(修繕費用を各種保険で賄えることもあるでしょうが),経年劣化の修繕や設備機器の故障などのメンテナンスは自分で費用を払う必要があります.それも管理会社に電話をして終わりの賃貸物件とは違い,修理のための業者を選定するところから自分でしなければいけません.
また不動産は資産ですが,資産の分割がしづらいことも注意点です.子どもが複数いる場合の相続問題や,共同名義者の夫婦が離婚する場合など,資産を分ける必要があるときには関係者が納得できる結論に至るまで時間がかかることがあります.
もう一つ,気軽に転居できないものも特徴です.子どもの誕生や独立などによる家族の増減や,転勤・転職など仕事環境に変化が合った場合にも住み続けることになるのが普通です.自分たちのライフスタイルの変化を考えながら住まう必要があります.