30年後の土地の価値ってどうなる?
賃貸ではなく持ち家を購入する理由として「資産になるから」は大きなポイントです。けれど20年後、30年後、資産になる不動産と資産にならない不動産があります.
「土地は残る」と聞いたことがありますよね.
建物の価格は,経年劣化によって下がっていきます.築20年の物件でも,(メンテナンスによりますが)十分安全に住まうことができますが,価値は2割あればいい方です.
築30年を超えてくると,建物自体には価値はつかなくなります.その場合でも確かに「土地は残る」のですが,建物の価値が無いということは,売却の際には建物を解体する必要があります。解体費用は一般的に売主が負担しますので「30年後の建物の価値は解体費用分マイナス」とも言えます.
同じ4000万円の土地&建物でも,土地1500万+建物2500万の4000万円より,土地2000万+建物2000万の4000万円の方が,全体の価値が残ります.
そして,もちろん需要と供給のバランスがあります。人気が高い地域や、供給の少ない地域の不動産は価格が高くなりやすいですし,住みたいと思う人が少ないような人気の低いエリアでは価格が下がります.
住みたい街ランキングに入るような土地と,過疎化のすすむ田舎の土地では価格が違ってきますよね.
日本全体で考えると,土地面積は変わらずに人口はこの先減っていきますので,長期的に考えると,日本全体の不動産の価格は下がっていくと考えられます.