私道負担/なにそれおいしいの?シリーズ
私道負担とは「敷地の中に私道部分が含まれている」という意味です.
セットバックの記事で書きましたが,建築基準法には 接道義務 というものがあります.
「家を建てるための土地は,4m幅以上(地域によっては6m幅以上)の道路に
2m以上接している必要がある」というもので,この基準を満たすために私道負担(セットバック)が必要になる場合があります.すでにセットバック済みの中古住宅を購入する場合などでも,私道部分には何も建てることができません.また, 私道部分にも固定資産税などの各種税金がかかります.
セットバックだけでなく,土地開発を行なったディベロッパーが,公道から各分譲地に入りやすくするために道路(私道)をつくるケースもあり,この場合私道の持ち主は地主さんだったり,周囲の分譲地を購入した人たちで分筆して持ち合ったり,もしくは分譲地を購入した人たちの共有名義であったりします.
なにそれおいしいの? というわけで敢えて言うなら…
使えない土地だとしても私道分も税金を払う必要がありますし,他の人と持ち合ったりするのもちょっと面倒そうな気がします.道路が壊れたり荒れたりした場合など,工事をするためにいろんな人の合意を取らないといけないんだよなあ…と遠い目になりそうです.「あんまりおいしいものではない」でしょうか.
けれど自治体に申請のち,公衆用道路として認められた場合には,固定資産税・都市計画税・不動産取得税が非課税になります(だからと言っておいしくなる訳ではないですね).